章 272

時が経つのは速いもの、あっという間に元旦が来て、私と萍児の結婚式を挙げる日となった。

2年余り前、私は人生初めての洗礼を受けた。藍月が私を女の川に導き、少年から男へと変えてくれたのだ。

今や私はもう一つの人生の洗礼を受けようとしている。萍児と法律的にも世間的にも正式に夫婦となり、これからは独身生活を終え、一家の主となるのだ!

私は複雑な感情を抱えながら、茫然とした喪失感と、憂いと胸の高鳴りと、言葉にできない空虚さと重みを感じつつ、人生の新たな瞬間を迎えようとしていた。

この期間、私と萍児は結婚準備に大忙しで、仕事以外のほぼすべての時間をそれに費やしていた。

毎晩、ベッドに横になると、骨まで疲れ...

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