章 370

終わった後も、動かずに、私はまだ夢心地の中にいた。目を覚ますのを拒んでいた。

今、ふと、このまま幻覚の中で死んでしまいたい、眠ってしまいたい、二度と目覚めたくないと思った。

夜は深く、周りを静寂が包み込み、闇の中から男と女の次第に落ち着いていく息遣いが聞こえてくる。私は女の体の上に動かずに伏せたまま、まるで死んだかのようだった。

この瞬間、私は知っている。私の体はまだ生きている。だが、私の思考、私の魂にまだ命があるのかどうか、わからない。

頭の中で、おぼろげに声が響いてくる。「過ぎ行く雲は風に散り、幻の金頂に一本の松が寂しく立つ。世の中の愛は離れたり寄ったり、縁の始まりと終わりは一場の空。万念...

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