章 485

私は振り返って歩き始め、心が再び明るくなった。

人間とは複雑な生き物だ。望んでいることでも、同時にそれが起こるのを恐れ、自分で作り出した矛盾の中で揺れ動いている。

新聞社の入り口で、胡静と呉非に出会った。二人は正門の前に立ち、何かを話しながら中庭を指さしていた。

「二人の上司は何をしているんですか?」と私は近づいて声をかけた。

胡静と呉非は私を見て笑顔になり、胡静が言った。「江主任、副から正式になったのね、おめでとう。呉主任と仕事の相談に忙しくて、まだお祝いを言えなかったわ」

呉非も笑みを浮かべていた。「江主任、本当におめでとう。さっきも胡総と、あなたのお祝いをする時間を作らないとって話してい...

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