章 1365

「午後に家族で出かける予定だったのに、食事の後、また義父に引っ張られて、決着のついていない勝負を続けることになった。

仕方なく、妻と義母と義弟の家族だけで出かけることになった。

私が一人で家にいるのを見て、妻は残って付き合うと言ってくれたが、せっかく帰省したのだから、みんなと一緒に出かけた方がいいと促した。

家でお茶を飲みながら午後を過ごしたが、昼間に酒を飲んだせいか、義父は二局も私に負けてしまい、家族が帰ってくるまで詰めきれない詰将棋を解こうとしていた。

義父は少し悔しそうで、どこか諦めきれない様子だった。年を取っても、あの負けず嫌いな頑固さは変わらない。自分から私に聞いてくることはないし、...

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