章 20
「聖子の表情を見て、驚梧はすぐに事態が良くないことを悟った。自分がさっきどれほど狂ったように振る舞ったか、彼は痛いほど分かっていた。聖子のあそこが初めてこれほど乱暴に弄ばれたのだから、きっと腫れ上がっているに違いない。
驚梧は身を起こし、聖子の身体を覆う布団をめくった。
「殿下、お体は」昨日まで意識不明で傷だらけだったのに、今はもうこのような動きができるのですか?
「もう良くなった」と驚梧は答えた。
千音は彼の襟元を引き寄せ、中に手を滑り込ませた。確かに傷はほぼ治っていた。
「こんなに早く」千音は驚いた。
驚梧は自分の胸に当てられた彼女の手を見下ろした。「それもひとえに聖子の賜物のおかげだ」
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