章 239

「この昇格の報酬が何なのか、張航はまだ言えない。唯一明かせることは、今の自分と以前の自分とでは雲泥の差があるということだけだ。

張福芸たちへの指示を済ませた後、簡単に飯をかき込み、張航は自分の荷物を持って工商局へ向かった。手には一枚の名刺を握りしめている。あの若者に会って何かを頼む必要があったのだ。

工商局はYFG朝食店からそう遠くない場所にあった。彼らのオフィスビルに到着すると、門番が彼の身分を確かめようとしていた。張航は少し困惑し、自分の用件とこの名刺の人物について門番に説明した。

面白いことに、門番はその名刺を一目見るなり表情を変え、張航に対する態度も一気に敬意を示すものになった。...

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