章 1017

「精巧な小物を前戸に入れてホテルで食事をする」という状況。経験豊富なその男は、私の魅力的で色気のある妻を、静かに調教し始めていた。

時間が経つにつれて、妻はそれに慣れ、そのような刺激的な味わいに魅了されていくだろう。おそらくその時には、私が取り戻そうとしても無理なのかもしれない。

私はそんな考えを振り払い、周囲を見回した。この隅に座り、スマホを手にしている状態は、こういったものを見るのに適した隠れた安全地帯だ。

しかも顔の前にスマホを掲げているので、誰も画面は見えないし、何か異変があれば真っ先に気づくことができる。

私はスマホの画面を見続け、妻から送られてきたものを確認していた。

まず目に...

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