章 1171

この時のポンポンは本当に怖い夢を見たかのように額に汗を浮かべ、驚きと恐怖を表す慌てた様子を見せていた。先ほどの突然の悲鳴に対して、妻は少しの疑いも抱くことなく、拒絶感も示さなかった。

妻が心配そうにポンポンを見つめる中、悪夢から目覚めたはずのポンポンはさらに演技を続け、徐々に妻の腕の中で落ち着いていく様子を見せた。

私はこの十代前半の少年の演技を見ていた。最初は取り乱していたが、妻に抱かれるとゆっくりと安心し、そして妻に抱かれたまま、徐々に眠りに落ちるふりをしていく。

この時の妻は、少し時間が経ったことで、もはや寝ぼけた状態ではなく、かなり目が覚めている様子だった。

魅力的な妻の顔には...

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