章 16

「女というものは、所詮寝られる道具に過ぎん」と彼は思っていた。彼にとって、どんな女も同じだった。義理の妹だって同じように寝られる道具に過ぎなかった。

ただ今は、彼は義妹への欲望の中に何か別のものが混じっていることを感じていた。

それが何なのか、今すぐには区別がつかなかった。

この日、義妹がモーニングランに出かけようとしたとき、空に数枚の黒い雲が流れてきた。江深は雨が降りそうだと思い、庭のバラの鉢植えを急いで家の中に移動させ始めた。

江深は義妹がストレッチをしているのを見て、妻がまだ出てくる前に、スポーツブラに包まれた柔らかな膨らみをその大きな手で掴み、意地悪く笑いながら言った。「ブラなし...

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