章 179

「でも顧芬さんが、私との面談を希望してるんです。銭大貴のことと、彼女の次の計画について話したいと。私の助けが必要だそうです」

顧芬さんには李丹を見つけてもらったという恩義があるから、私は渋々ながら承諾するしかなかった。

場所は顧芬さんが予約した高級ホテル。個室ではなく、一階のロビーだった。

まさか顾芬さんがこんな目立つ服装で現れるとは思わなかった。銀色のスパンコールがきらめくマーメイドドレスが彼女の妖艶な身体にぴったりと沿っている。一目見た瞬間、私は呆然としてしまった。

顧芬さんが二度ほど咳払いをして気づかせてくれるまで、我に返ることができなかった。

こんな失礼な態度を取ってしまったら、顧芬さ...

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