章 368

周淑敏は一匹のエビを箸でつまみ、そのまま私の口元へと差し出した。

彼女の優しい笑顔に見とれながら、思わず口を開けて受け取ると、周淑敏はさらに柔らかな笑みを浮かべた。

「あなたって、もしかして……」好きなの?

後半の言葉を言い終える前に、レストラン内に突然音楽が鳴り響いた。

振り向くと、司会者らしき人物がマイクを手に、レストランの中央に立っていた。

「お客様、お時間をいただきます。ただいまからゲームタイムです。本日のゲームは、キスフォトコンテスト!ルールは簡単です。参加希望のカップルは舞台に上がってキスをして写真を撮るだけ。そして皆さんの投票で、最も票を集めたカップルには、本日私たちが...

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