章 580

しかし彼女はほっとした。幸い来たのは張の馬鹿だった。

韓おじさんは数年前に何かあったらしく、突然狂ってしまい、一度決めたら曲げない頑固者になった。

村の人たちは彼を哀れに思い、学校の門番をさせ、日常的に雑用もこなさせていた。

鄭雪雲が中でこの手の事に疎い張の馬鹿でよかったと安堵していた時、外では本物の韓おじさんが人気のない路地に駆け込み、冷笑を浮かべながらその薬を開けていた。

「千鞭丸か、ふん、李徳柱のじじいはマジでダメになったようだな」

私は思わず首を振り、手を伸ばして鼻を近づけて匂いを嗅いだ。「どうやら鄭雪雲の夫もその方面はたいしたことないらしい。さもなければ彼女が白昼堂々と診療所で自分を...

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