章 524

私は素早く部屋を見回した。

部屋は広く、義姉の店で使っていた部屋よりも少し大きく、バスルーム付きだった。

マッサージベッドも高級そうに見え、他にも小さなベッドがあり、おそらく私の休憩用だろう。

そのマッサージベッドの上方にはテレビが吊り下げられていた。

部屋には電気がついていて、窓はなかったが、特に息苦しさは感じなかった。

「ありがとう。あなたのことは何て呼べばいいですか?」

「小玉でいいよ!携帯電話ちょうだい、預かっておくから」

「はい!」

私はポケットから携帯を取り出し、電源を切って彼女に渡した。

「ちょっと待っててね」彼女は部屋を出て行った。

私は体を少し動かしてみた。今日は昨日よりも緊...

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