第四百四十七

リーフ

『あいつを殺してやる。あいつらを。あいつを。両方ともだ』

ジェームズの顔から目が離せない。内なる狼が俺の自制心を打ち破ろうと暴れ始めるのを感じ、俺は自分に言い聞かせた。もしかしたら、この状況を少しやり過ぎてしまったのかもしれない。白状すべきか。それが最善の策だろう。

ジェームズが投げキスをしてくる。目の奥で炎が燃え上がるのがわかるようだ。あまりに腹が立って、拳を握りしめたときに手首と指の関節がポキッと鳴る音まで聞こえた。

『あいつの頭を壁に叩きつけてやる』

ポリーの携帯の小さなスピーカーからアラームが大音量で鳴り響き、彼女は一マイルも飛び上がらんばかりに驚いた。そちらに注意を...

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