第四十五十三章

アデル

「あら、これは興味深いわね……」ドレイヴンが言う。彼女の鮮やかな緑色の瞳は興奮で輝いているかのようで、この四十五分間ずっと夢中になっていた『アンブラ・アルマトゥム』という本に、さらに深く鼻先を突っ込んだ。

ブレイドとドレイヴン、そしてあたしは、あたしが店から持ってきた、より興味深い書物の詰まった箱を囲んで、ダイニングテーブルで本を広げていた。

あたしが店の主だという話をした途端、ブレイドもドレイヴンも、まるで電球が灯ったかのように目を輝かせた。二人はあたしに質問を浴びせかけ、シアトルからポートオーチャードに店を移して、あたしたちの日常に常駐してほしいとせがんだ。

本気で検討している。...

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