第256章 2億円をあげる

「覚えてる? 私が南都大学まであなたに会いに行ったこと」

過去、美華は穂乃香との関係修復を考えなかったわけではない。叔母様が亡くなった今、自分たちが世界で一番近しい存在なのだから、これからは互いに支え合って生きていこう、などと感情に訴えかけようとした。

改心して、再び良き姉を演じようとする姿を必死で作り出そうとしたのだ。

だが、そんな小芝居を穂乃香が見抜けないはずもない。このような「計略」を、美華はしばらくすると繰り返すのが常だった。

中学、高校、大学……。

美華は一定期間ごとに顔を出しては心配するふりをする。そして穂乃香が暖簾に腕押しだとわかると、理解されないことに失望したかのよう...

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