第260章 望の「計略」

「何を馬鹿なことを!」

ようやく望は川面から視線を外し、正面から穂乃香に向き直った。顔は怒りで真っ赤になっている。

デマだ、完全なデマだ!

「それで、どうして授業をサボったの?」

高校三年生は大事な一年だ。二年生の頃は好き勝手にやっていた望だが、今は穂乃香が帰ってきたのだから、息子が学業を疎かにしてふらふらしているのを放っておくわけにはいかない。

「言ったって、あんたに助けられるわけじゃない」

穂乃香はきっぱりと言った。「言ってみなきゃ、私が助けられないかわからないじゃない。それに、もう一つとても大事なことを言わせて。。私はあなたのことが嫌いじゃない」

「まだ赤ちゃんの頃、あなた...

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