第261章 彼女はお母さん

穂乃香がこんな光景を目にしたいと望むはずがない。

もし「小林おば様」なら、彼女は自分が金を借りようとする考えを全力で諌めるだろう。彼が心苦しいと感じるかどうかなど重要ではなく、物事は大局を見て判断すべきだと。

彼を心にかけていない人間は、彼の感情や考えなど気にしない。

それは単なる数千万ではなく、20億円だ!

この金が美華と蝶子の手に渡れば、二人はしばらくの間はくたばらず、間違いなくもうひと足掻きするだろう。

立場を変えて考えれば、もし自分が穂乃香だったとしても、助けるべきではないと説得するはずだ。

穂乃香が彼に共感し、彼のために父親から20億円を引っ張り出してくることに同意する唯...

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