第263章 キャンパスラブ

蝶子に電話をかけてみたが、通話中とのアナウンスが流れ、望はすぐに通話を切った。

傍らにいた朔は、どうして切るのかと訝しんだ。

ちょうど放課後の時間帯で、家の車が道中で故障し、運転手から三十分ほど遅れると連絡があったのだ。

朔と望は学校から歩いて三分ほどの場所にあるマンションへ向かい、そこで待つことにした。

以前、朔は藤堂邸ではなくここに住んでいた。

学校で迎えの車を待つこともできたが、望に話したいことがあり、学校は監視カメラだらけで話し合いには向かない場所だった。

「こんな狭い部屋に住んでたのか?」

見たところ八、九十平米といったところだろうか。部屋のクローゼットはあんなに小さい...

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