第291章 私はただの優しい少女

「誤解が生じないよう、子供たちを全員呼んでしっかり話し合い、一体どういうことなのかはっきりさせましょう」

坂東夫人はそう提案すると、高坂夫人に同級生と話していた恵を呼んでくるよう指示した。

はっきりさせる、ね。穂乃香は心の中で冷笑し、朔に電話をかけた。

休憩室の前の廊下で、恵と朔は顔を合わせた。母親の腕に絡みついた恵は随分と強気で、朔を嘲るように言った。「朔、あんた終わりよ」

坂東の御大まで出てきたのだ!

朔は恵を白けた目で見ると、相手にもせず大股で歩き出し、母娘を背後に置き去りにした。

ドアの前にボディガードが立つ部屋まで来ると、相手は誰が来るか知っていたらしく、朔をそのまま中へ...

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