第297章 なんという対比!

「続きまして、本日最後の出品物となります、龍紋の玉佩でございます!」

 野次馬の招待客だけでなく、オークション席に座る入札者たちも、その視線を一斉に最前列へと向けた。

 出品数は少ないものの、藤堂家や坂東家ほどの家格がわざわざ席に着いているからには、本気で落札するつもりなのだろう。顔見せのためだけということはあり得ない。

 これまでの品には一度も声を上げなかった両家が、揃ってこの龍紋の玉佩を狙っているのか?

 両家が「揉めている」という噂を思い出し、人々は俄然興味をそそられた。果たして玉佩はどちらの手に渡るのか。

「開始価格、1000万」

「2000万」

「1億」

「2億」

 

 ...

ログインして続きを読む