第304章 15年間の失踪

「話は二つあるわ。まず一つ目から」

 全員がソファに居住まいを正して座り、皆一様に真剣な面持ちで、その場が急に家族会議の様相を呈した。

 場の空気を和ませようと思っていた穂乃香も、自分が話そうとしている内容を思い出し、瞬時に気を引き締めた。真剣に、そう真剣な方がいい!

「パーティーでの一件のその後について、あなたたちはどう考えているの?」

 朔が自分の考えを口にしようとした瞬間、望がそれに割り込むように素早く尋ねた。

「母さんは、俺たちがやったことは間違いだったと思ってる?」

 望の言葉を聞いて、朔は口を噤んだ。彼女もそれを知りたかった。

「私は嬉しいわ。あなたたちはとても勇敢だった」

 勇敢...

ログインして続きを読む