第323章 彼女はもう十分素晴らしい

こうなったからには、あの三人組が執拗に尋問してくるか、あるいは家の事情を吐かせようと拷問でもしてくるのではないかと、朔は身構えていた。

だが結局、彼らは何もしなかった。

ただ奥の小部屋に放り込まれただけで、そこには雲も一緒に閉じ込められた。

三人は入り口で今後のことを相談している。

「あの短髪の男、あなたの従兄でしょ? グルじゃないわけ?」

朔は恐怖に震えながらも、逃走のチャンスを逃すまいと必死に観察を続けていた。だが残念なことに、あの三人は無鉄砲に見えて、監視の目は厳重だった。

それに朔は気づく。雲の扱いは、誘拐された自分よりもさらに酷いということに。

「奴らは僕を生贄にする気...

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