第328章 KPI安泰

母と娘が内密に話をまとめてしまう様子を、望は傍らで呆気にとられながら眺めていた。

見た目は子供だが、中身は大人びた彼である。心の中で突っ込まずにはいられない。

いくらなんでも甘やかしすぎなんじゃないか、と。

朔が番組に出たいと言えば、即参加決定なのか?

だったら俺だって、何か、その……出たい、出たい。

結局、自分が何をしたいのか思いつかなかった望は、バツが悪そうに「蓮」へ視線を向けた。隣に座って肩を小突き、こうこぼす。

「さすがに、ちょっと安直すぎないか?」

たかだかネットのコメントを見かけただけで、話の流れで番組出演だなんて。そんなのアリかよ?

「納得いかないのか」

蓮が短く問う。...

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