第335章 誰が若奥様?!

「ご自宅での朝食は、毎日あんなふうに賑やかなんですか?」

 朔はスマートフォンをしまうと、質問してきた同行ディレクターに視線を向け、真面目な顔で答えた。

「もちろん、違いますよ」

 通勤や通学の時間はバラバラだし、家族全員が朝に揃うことなんて滅多にない。たまに揃っても、黙って食べるのが普通だ。朝からペチャクチャ喋る元気なんて、誰も持ち合わせていないから。

 今日の騒ぎは、あくまでイレギュラーな事態だ。

 朔はそれらの事情を説明せず、結論だけを口にした。

「母のご機嫌取りをしていたんですよ」

 彼女も蓮も望も、そして父親である彰でさえも、場の空気を盛り上げようと必死だった。すべてはママ...

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