第338章 暴露!

大正の初め、小林家は学問を重んじる名家であった。

穂乃香の姓は母から受け継いだものだ。それは両親の離婚によるものではなく、彼女は生まれた時から小林姓であり、父が入り婿だったことに由来する。

小林家の人間は極めて優れた先見の明を持っていた。激動の時代にあっても家門の根幹を揺るがすことなく、その時々の選択がいかに正しかったかは歴史が証明している。

世間の大半が日々の糧にも事欠いていた頃、穂乃香の祖母はすでに自身の才覚だけで海外へ渡り、商才を振るっていた。

そして高度経済成長期の初期に帰国を選び、国家建設を支援すべく多方面への投資を行い、莫大な富を築き上げたのだ。

穂乃香の母は一見すると平...

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