第339章 彰の特効薬

「俺がでたらめを言ってるだと? 夜中にこそこそ電話してるのは聞こえてるんだよ。相手から毎月いくらもらって、あんなに卑屈になってるんだ?」

 瀚の瞳の底には、嘲笑の色しかなかった。かつて枝織に対して抱いていたのが「未練」だったとしても、手に入れてしまえば心持ちは変わる。

 相手からの崇拝などその程度のもので、おまけに枝織に浮ついた心があることまで発覚した以上、彼の態度はよりぞんざいなものとなった。所詮は遊びだという考えで付き合っていたのだ。

 だからこそ、枝織に責任を求められた時、過剰なほどの拒絶反応を示したのだ。売女の分際で、真実の愛だと? 俺はカモじゃないんだぞ。

 侮蔑に満ちた軽薄な口...

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