第368章 報いを受ける

その広告契約は、もはや過去の遺物と言ってよかった。

当時、まだ決裂していなかった梨沙が、桜井をバラエティ番組から降板させる見返りとして蝶子に提示した手土産——それが『株式会社ポラリス』のスキンケアアンバサダーというポストだったのだ。

蝶子にとって、それは取るに足らない案件だった。そもそも桜井はブランド全体のイメージキャラクターではなく、単なる『スキンケアライン・アンバサダー』に過ぎない。肩書きこそ立派だが、実質的な価値は低かった。

契約金も安く、期間もわずか半年。桜井が売れなければそれでよし、もしブレイクすれば儲けもの。蝶子は当時、そう高を括っていた。たかがライン限定の広告塔だ。何か不祥...

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