第377章

昨晩、米澤は一睡もしなかった。監視カメラの映像を一分一秒たりとも見逃すまいと、画面に齧りついていたのだ。

人間が煙のように消え失せるはずがない。必ずどこかに、まだ気づいていない見落としがあるはずだ!

ない、ない、やはりない! 何度見直しても、誰一人として不審な点は見当たらない! 米澤の胸中に焦燥が渦巻く。

十回目の確認を終えても成果はなく、米澤は視点を変えてみることにした。

「あの時間帯に出入りした人間はすべて洗いました。問題ありません。もしかすると、監視カメラの死角を突かれたのではなく、そもそも犯人は最初からカメラの前に現れていなかったのかもしれません……」

米澤は穂乃香に対し、自...

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