第378章 殴るったら殴る!

円卓の上座には坂東の御大が鎮座し、その左側には坂東家の次男とその妻、さらにその隣には中年男性——おそらく彼らも坂東家の人間なのだろう、二人が腰を下ろしている。

坂東の御大の右隣には黛、そしてその隣に旬が続く。

残された三つの空席は、客人のためのものだ。

給仕に案内されて個室に入った穂乃香は、その席次を見るなり、瞳の奥に不快な色を走らせた。

旬を同席させるなんて、誰に対する嫌がらせかしら? しかも、あんな席順で!

本来のマナーで言えば、穂乃香が左側に座り、順に子供たちが座ることになる。そうなれば、朔が旬の隣になってしまうではないか。

問題は席順だけではない。坂東家の態度は、あまりにも...

ログインして続きを読む