第380章 腹黒い

坂東家と藤堂家の確執、その発端には、坂東の御大が古臭い権威を振りかざしたことにある。海龍市でのやり方がB市でも通用すると高を括っていた彼は、彰という鉄壁に阻まれ、手痛いしっぺ返しを食らったのだ。

長年染みついた気質というものは、年を重ねてもそう簡単には変わらない。今の坂東の御大も例外ではなかった。

彼は、彰を失った穂乃香など、まな板の上の鯉も同然だと考えていた。顔を合わせて二言三言脅せば、すぐに取り乱し、坂東家に頭を下げてくると思い込んでいたのだ。

だが現実はどうだ。藤堂家は依然として傲岸不遜、坂東家など眼中にないと言わんばかりの態度ではないか!

「老いれば耄碌」とはよく言ったもので、...

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