第63章 身分が暴露!目玉が飛び出るほど驚く!

その場にいる誰もが口を開かなかった。

皆、心の中では木下時也を軽蔑していたが、結局のところ、この件は自分たちに直接関係がない。もし先生にこのことを告げ口して、木下時也に恨まれて面倒なことにでもなれば、それこそ割に合わない。

「この学生さんが、こちらの学生さんを見栄っ張りだと、皆の前で化けの皮を剥がそうと、大騒ぎしているところです」

小林穂乃香は、さも正義の味方といった顔で簡潔にまとめた。

「君、どこの学部で、専攻は何だ。名前は。担当教員は誰だ!」

木下先生は、矛先を真っ直ぐ騒ぎの張本人に向け、眉を吊り上げた。幸いにも足を速めて様子を見に来て正解だった。もし学長が来賓を連れてこの場面に...

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