第135章 ガレージの恐怖

瀬尾南は振り返って北島孝明を見た。きょとんとした顔。

「どうしたの?」

北島孝明は顔がほんのり赤い。喉に何か詰まったみたいに言葉が出ず、瀬尾南のほうが焦れてくる。

「だから、何があったの?」

すると北島孝明は、ぐいっと首を伸ばしてから水をひと口。ようやく楽になったのか、ふうっと長い息を吐いた。

「食いすぎた」

瀬尾南は言葉を失った。……この男、殴っていい?

顔を上げて外を見ると、さっきの人影はもう消えている。

瀬尾南は慌てて店を飛び出した。けれど、広い通りのどこにも見当たらない。

悔しさに、思わず地面を踏み鳴らす。もし本当にあの人なら、瀬尾本部長に先に伝えて警戒してもらわな...

ログインして続きを読む