第18章 記者の三連問

瀬尾杏奈の悲鳴が病室に響いた。

陸川純平は声に反応して顔を上げ、ちょうど彼女が飛び込んでくるところを目にする。胸がひやりと締まる。――ギプスの腕に力を入れてはいけないことなど、頭から吹き飛んだ。

守らなきゃ。

反射的に無事な右手を突き出し、身体も前へ傾ける。

だが動きがあまりに急だった。骨にひびが入ってからの身体は思うように動かず、杏奈をしっかり受け止めるどころか、彼女の勢いに引かれて純平の上体がぐらりと後ろへ持っていかれる。

どさり。

瀬尾杏奈の身体が重たく彼の胸へぶつかり、彼女はとっさに両手で純平の服の襟元を掴んだまま顔を上げた。

その瞬間、二人の距離が――息が触れるほど近...

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