第23章 失神

数日も経たないうちに、古谷グループの資金繰りが行き詰まったという噂は、業界中にあっという間に広まった。

共同事業の会社は次々と契約解除を申し出てきて、様子見を決め込んでいた会社までが、慌てて古谷グループと距離を置こうとする。

生き残るために古谷晏一は各社を駆け回った。だが返ってくるのは、どこも同じ言葉だった。

「力になれません」

誰だって、彼のために瀬尾グループという巨大な存在を敵に回す気はない。

その夜。

古谷晏一は疲労を引きずるように帰宅した。古谷真紀は、風に吹かれてきたような息子の姿を見るなり胸を痛め、自ら前に出てコートと書類を受け取る。

「晏一、会社の状況はどうなの?」...

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