第46章 犯罪で捕まる

金井昭彦の目に、疑念がじわりと深まる。

「……どういう意味だ?」

「500万。瀬尾グループの部署の機密資料で交換して」

水野心音は、甘く誘うような声で言った。

最初から彼に近づいたのは、金井昭彦を突破口にするためだ。胸の奥が高鳴って、抑えきれない。

金井昭彦は一歩、後ずさる。値踏みする視線で、水野心音を真っすぐに射抜いた。

「お前……何者だ?」

本当なら時間をかけて絡め取るつもりだった。だが、いま目の前にあるこの好機だけは逃せない。

「金井さん。瀬尾グループの機密資料さえ持ってきてくれたら、あなたが欲しい500万は手に入るの」

水野心音は断言し、ひらりとスマホを揺らしてみせ...

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