第48章 貸し借りの罠

#瀬尾の鉄の女 実力で版図拡大#

立て続けに投下された話題が、次々と商業地区トレンドを席巻した。

瀬尾杏奈は、商業地区では埋もれがちだった存在から一転――いつしか「瀬尾の鉄の女」と称されるようになり、かつての「おとなしくて目立たない人」という印象を完全に脱ぎ捨てた。

称賛の声はあちこちで渦を巻き、取締役会の古狸どもですら、これといった落ち度を見つけられない。

瀬尾杏奈もまた、ようやく買収案件を片づけ終え、やっと息をつける時間ができたところだった。

そのとき、机の上のスマホがぶるりと震える。

陸川純平「今夜、時間ある? よかったら飯でもどうかな」

瀬尾杏奈は端末を手に取り、短く返...

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