第49章 手詰まりになる

しばらくの間、古谷晏一は取り立てを恐れて外を転々とし、家には戻れずにいた。

馬場剛志はどこを探しても本人を捕まえられず、ついに訴状一枚で古谷晏一を法廷へ引きずり出した。

古谷晏一が馬場に負っている債務は、きっちり7,300万。しかも二重契約書にまで署名させられており、本家の権利を担保――いや、抵当代わりに差し出す形になっていた。

踏んだり蹴ったり、とはこのことだ。

以前から瀬尾杏奈がネット上で「裏で金を積んで手を回していた」と暴いた件も、ずっと「決定的な証拠が足りない」と先送りにされていた。だが今回の債務問題が表沙汰になったことで、古谷晏一の悪事は一気に噴き出す。

古谷家の本家は差...

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