第57章 実の子だ

瀬尾家の別荘のリビング。

瀬尾晴海は、午後に届いたばかりの親子鑑定書を手にしていた。封を切った瞬間、視線が紙面に縫い付けられる。喉の奥がひゅっと詰まり、呼吸が止まった。

そこには、瀬尾晴海と水野心音の親子関係が「99%」と記されていたのだ。

——母と娘。血縁関係が証明された。

「奥さま、おめでとうございます! 水野さん、やっぱり奥さまが長年探していらした実の娘さんでしたねえ」

田中蘭は花が咲いたみたいな笑顔で言う。

瀬尾晴海の隣で、水野心音が行儀よく背筋を伸ばした。

「お母さん。これで、私が本当の娘だって信じてくれたよね。これからは必ず、親孝行する」

瀬尾晴海は鑑定書を見つめ...

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