第106章一歩近づく

「そんな……封鎖された! 中に閉じ込められてる!」

レナは机を激しく叩き、感情の昂ぶりのまま勢いよく立ち上がった。

ゾーイはびくりと肩を震わせ、見上げたまま、何が起きたのか分からず立ちすくんでいる。

まだ幼いとはいえ、ただならぬ気配は感じ取れる。ぬいぐるみをぎゅっと抱きしめた目には、不安がいっぱいに浮かんでいた。

マックスはまずゾーイをなだめ、それからレナに目を向けた。

「ママ、慌てないで。落ち着いて。僕らまで取り乱したら、誰が助けるの?」

落ち着き払ったその言葉は冷水を浴びせるように、レナのざわついた心を少しずつ鎮めていった。

だが、パソコンの前に座り直しても、完全には平静を取...

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