第107章危機の瞬間

重い金属製の扉が、唯一の通路を塞いでいた。

キリアンは気を落ち着けると、身に残った唯一の武器を使って錠前を探り始めた。

唇をきゅっと結び、額から伝う汗がぽつりぽつりと落ちる。

だが手だけは、最後までいっさい震えず、静かに、確かに動き続けていた。

向こう側から聞こえてくる解錠のかすかな音に、リアムは胸が潰れそうになり、涙を止められなかった。

「リアム……」それを見守るレナの胸も痛み、言葉にならないほど不安が込み上げる。

レナはマックスを見た。「この扉を制御して開ける方法はないの?」

マックスは奥歯を噛みしめた。「ママ、僕たち二人でできる限りやるしかない。絶対とは言えないよ。このメイ...

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