第108章エスケープ

赤い警告灯が、彼を執拗に照らし続けていた。

ジェイドは必死に身をかわした。この赤い光には、何らかの放射線のようなものが乗っている気がする――当たったらどうなるか、怪我の結末など想像するのも怖かった。

ようやく研究ステーションに辿り着きかけた、その瞬間。背後から小さな手が、いきなり襟首をつかんだ。

振り向くと、そこにあったのは険しい顔――リアムだった。

「ほんと、トラブルから離れられないんだから」

リアムは腕を組み、指揮官のような面持ちで立っている。

「度胸があるのは知ってたけど、ここまでとは思わなかった」

ジェイドは眉をひそめた。「リアム、なんで戻ってきたんだ? 早く換気ダクトで...

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