第111話母を探して

「レナ、落ち着け。目的に近づけば近づくほど、冷静でいる必要がある」キリアンは彼女のことを喜ばしく思っていたが、その喜びがかえって彼をいっそう沈着にさせた。

「そうね、ちょっと舞い上がりすぎた」レナは胸に手を強く押し当て、早鐘を打つ鼓動をどうにか鎮めようとした。

「キリアン、ここから送れる情報はできるだけマックスに送って。特に隅のあたり。見落としているものがあるかもしれない」

すでに通路へ入り込んでいるのに、肝心の扉が見つからない。

レナはどうしても焦りを抑えられなかった。

だから三人とも動かした。三人で探せば同時に手分けできる、そう考えたのだ。

「いいよ」キリアンは異を唱えなかった...

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