第112章体温と心拍の回復

船へ戻る道のりは神経をすり減らすものだったが、結果としては無事だった。

とはいえ、クライオ・チャンバーは巨大で、今にもぐらりと倒れそうに見えたのだ。

だが彼らは手順どおりに搬送し、上からは仲間たちと子どもたちが手を貸した。

そうしてようやく、クライオ・チャンバーを安全に船へ戻すことに成功した。

レナはずっと張り詰めていて、いまになってやっと少しだけ肩の力が抜けた。

チャンバーが船内に運び込まれるや否や、ほとんど全員が周りに集まって覗き込んだ。

「これが、あの頃のイゾルデなのか?」

「何年も完璧に保存できるなんて、すごい技術だな!」

「若すぎる。どんな方法を使ったんだろう。年齢が...

ログインして続きを読む