第126章スキャンダル

すべて片づけ終えるころには、外はすっかり闇に沈んでいた。レナは背を伸ばし、ふと顔を上げると、扉口にキリアンが立っているのが見えた。頬がほどけるように笑みが広がる。

「いつ来たの?」

レナは指先でちょいちょいと招いた。艶のある視線に、キリアンの胸がわずかに跳ねる。

「さっきから。作業してるのが見えたから、邪魔したくなかったんだ」

からかうような口調に、レナは呆れたように目を転がした。

帰り道、暗号化された仕組みのことをキリアンに話すべきか、レナは迷った。考えた末、解き明かしてからにしようと決める。

「アルフォンソはもう企画部に入り込んで、いろいろ動いてるみたいだけど。放っておくつもり...

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