チャプター147カスケードカレッジ

早朝、ソーン・グループの上空には黒雲が垂れ込めていた。

ソーン・グループの株価は、糸の切れた凧のように真っ逆さまに落ち、回復の兆しもないままじりじりと下げ続けた。下落は二日目になっても止まるどころか、むしろいっそう勢いを増した。

異常な続落が二営業日も続いたことで、ソーン・グループは連日メディアに取り上げられた。

報道は、交通事故でいまだ意識不明のキリアンの容体に触れるだけではない。ソーン家の相続争いまで、白日の下にさらしてみせた。

それらの報道は触媒のように作用し、恐怖心と混乱をさらに煽った。

社内では、刻一刻と更新される株価を社員たちが固唾をのんで見守り、顔には不安と焦燥が濃く滲...

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