第148章ミスティフィケーションの作成

アルフォンソの手が日に日に伸びてきていて、遅かれ早かれ次は自分に狙いを定める――そう考えたレナは、調査メモをもう一部写し取り、ソーン・グループの資料保管室に施錠してしまうつもりだった。

今の状況では、自分の身は自分で守り、この荒れた水域のなかで足場を見つけなければならない。

資料を整えると、レナは保管室へ向かった。だが途中で思いがけずアルフォンソと鉢合わせした。

心臓がひゅっと跳ねたが、レナはそれを一切顔に出さない。冷ややかにうなずくだけでやり過ごす。

「レナ」

さっき口にしたことも、いまの冷淡さも意に介さないのか、アルフォンソは不機嫌さの欠片も見せず、笑みを浮かべたままだった。「ど...

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