第165話自分で決める

イゾルデはレナの手を取り、真剣な面持ちで言った。「いい? よく聞きなさい――キリアンは信じるに足る男よ。あなたにも彼への気持ちがあるなら、答えを出さないまま引き延ばし続けちゃだめ」

「早めに腹を割って話すほうが、あなたたち二人のためになる。それに、子どもたちが板挟みになっているのよ。大人が争えば、傷つくのは子ども。ゾーイがこのことを知って、布団をかぶって泣くようなこと、あなたは望まないでしょう?」

ゾーイのことを思い浮かべた途端、レナは口をつぐみ、唇をきゅっと結んで俯いた。

ゾーイが少しずつ良くなってきたのは、実のところキリアンと無関係ではなかった。彼がそばにいてくれたことで、ゾーイはよ...

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