第170章:話したいこと

予想どおり、アルフォンソはちょっとしたつまずき程度で引き下がるような男ではなかった。むしろ、じわじわと本性を覗かせていった。

アルフォンソは分家の者たちにまで声をかけ始め、一族会議で手を組み、キリアンに権限を手放させようと画策していた。口実は「キリアンは私的な人間関係に引きずられ、判断が鈍っている」というものだ。

その話を聞いたレナは、呆れるしかなかった。アルフォンソは目的のためなら手段を選ばない。

本気でこの地位をキリアンと争うつもりなら、己の実力を示せばいい。こんな卑怯な小細工に頼って、いったい何が「競争」だというのか。

会議の前夜、アルフォンソは彼女に会いに来た。話がしたいのだと...

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