第172話私を愛して、私の犬を愛して

傍流の親族の何人かが、待ってましたとばかりに口をそろえた。

「そうだよ、アルフォンソは善意でやったんだ。きっと腹に一物ある誰かにそそのかされたんだろ。だから――」

だが言い終える前に、ノアが冷たく遮った。

「私を愚か者だと思っているのか。誰が何をしたか、見えないとでも?」

「権限を与えたからこそ、身の丈に合わない野心を持ったんだ。これからもソーン・グループはキリアンが掌握する。これ以上は言うまい!」

ノアはその場で決断し、傍流の親族たちが突きつけた数々の提案を退け、キリアンが引き続き実権を握ると宣言した。

それはアルフォンソの立場を完全に崩壊させた。彼は絶望したように床を見つめ、顔...

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